爪水虫
爪水虫ってなに?
「爪水虫」正式には爪白癬といいます。足白癬(一般的にいう水虫)と同じ白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる感染症です。
白癬菌は、爪や皮膚にあるケラチンというタンパク質が大好物です
爪水虫は塗り薬じゃ治りにくい!
1、爪の下の白癬菌には塗り薬は届かない!
爪の中に白癬菌が隠れて住む「爪水虫」。多くの人はぬり薬を使っていますが、ぬり薬では爪の中になかなか浸透しないため、治すことは困難です。 爪の中の白癬菌に薬が到達するには、のみ薬(経口抗真菌薬)がもっとも効果的とされていますが、市販されていません。水虫が長年治らない方や爪に変化のある方は、まずは一度、専門医の診察をうけることをおすすめします。
2、まずは、専門医で診断!
飲み薬で治したいと思っても、飲み薬は皮膚科専門医の診断によって処方されるため、一般の薬局では市販されていません。ですので、まずは専門医の受診を受けることが大切です。
3、のみ薬について~より安全に使うために~
「爪水虫」ののみ薬(経口抗真菌薬)は、以前に比べて効果も安全性っも高いものができました。しかし体に合わない場合がありますので、どの治療がいいのかは専門の先生に判断してもらうことが大切です。
なお、受診する際には、市販薬を含め使用している薬を、他の治療を受けている場合はその旨を伝えましょう。
また服用中になにか変わったことがあれば、必ず医師に相談しましょう。
爪水虫はのみ薬できちんと治しましょう。
1、根気良く継続を!
従来の爪水虫のお薬は、完治するのに1年以上飲み続けなければならなかったため、途中で治療を中断してしまう患者さんが少なくありませんでした。その後、白癬菌により効果が強いお薬ができて、完治するまでの期間が短くなりました。
また最近では、1週間集中してお薬を飲んだ後に、3週間は服薬をお休みするということを3回繰り返す「パルス療法」という新しい治療法が可能になりました。パルス療法は長い期間にわたって毎日お薬を飲み続けなくてもよく、実際にお薬を飲む日数は合計で21日間です。
2、服用期間後も効果が持続する
パルス療法に用いられているお薬は爪に届きやすく、爪の中に長くとどまって、お薬を休んでいる間やお薬を飲み終わった後も爪の中で効果が持続しています。
症状によって異なりますが、お薬を飲み始めてから早い人で2~3ヶ月目から健康な爪が生えてきます。
爪が生え替わるのは約1年といわれておりますので、3ヶ月目のお薬を飲み終わっても、2~3ヶ月後に爪のチェックをしますので、来院して下さい。